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相続コラム はなまる知恵袋

親の想いと財産を円満に引き継ぐ「親活(おやかつ)」


更新日: 2021 . 11.10

「親が元気なときにちゃんと話をしておけばよかった・・・」と後悔される方が本当に多くいらっしゃいます。

日本の平均寿命は女性87歳・男性81歳ですが、自立して生活できる年齢を指す「健康」寿命は女性74歳・男性72歳です。つまり親を約10年支える覚悟が必要です。「まだまだ先のこと」と思っていたら突然親の介護が始まり、弱気になっていく親とは終活・相続の話ができなかった・・・という方も。親子の最期の10年にはさまざまな「後悔」リスクが潜んでいます。

自分の人生も大切にしながら親の介護に向き合う備え、親を幸せに見送る備え、親の想いと財産を円満に引き継ぐ備え、これらを私は「親活(おやかつ)」と呼んでいます。

親活で最も大切なことは、「親子で話をすること」。

突然ですが「親との会話に残された時間」を把握していますか。

例えば遠方に住む75歳の母、年末年始、GW、お盆、SW・・・じっくり親子で話す時間がそれぞれ1時間として、年間4時間、平均寿命まで生きると仮定すると、4時間×12年間=48時間(あと2日!)認知症になるとさらにその時間は短くなります。想像以上に親子で会話できる時間は短いものです。

とはいえ、親と終活・相続の話をしたいと思っても、どのように切り出して良いか分からず、先送りにしていませんか。

そこで、「親に終活・相続の話を切り出す3つの極意」をご紹介します。

親が終活・相続の話をしたがらない本当の理由、そこには3つのタブーがあります。

①「金」②「欲」③「死」のタブーです。具体的には①「お金の話は人前でするな」②「親の財産をアテにするな」③「縁起でもないことを言うな」という親の本音です。これらのタブーを乗り越える3つの極意を解説します。

極意1「死後ではなく“生きる時間”にフォーカスすべし」

いきなり「預金がいくらあるん?」と聞くと「金」のタブーが発動します。「介護が必要になったらどこで過ごしたい?延命治療はどうして欲しい?」など、お金の話からではなくあくまで親の老後や終末期のことを「一緒に考えたい」という気持ちをまず伝えましょう。

極意2“負の遺産”から話題にすべし

預貯金や不動産、年金などプラスの財産の話から入ると「欲」のタブーが発動します。ローンや連帯保証人、空家、山林、境界があいまいな土地、亡くなった先祖名義のままの不動産など“負”の遺産を話題にすることで「欲」とは関係なくリスクに備える当事者同士として相続の話ができます。

極意3親より先に自分がやるべし

子のあなたが先に死に向き合った上で親に切り出すことで「死」のタブーを乗り越えましょう。具体的には、あなた自身が「エンディングノート」を完成させ、その経験から親にも勧めてみましょう。自分が書くことで「何を親に聴いておくべきか」というポイントが分かります。実際、終活に年齢は関係ありません。あなた自身の「もしも」のとき、そのノートで家族を救うことができます。

いかがでしたか。「親活」の第一歩としての「親に終活・相続の話を切り出す3つの極意」ぜひ試してみてくださいね。エンディングノートをどう書き進めていいか分からないという方はお気軽にお問い合わせください。

 


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