皆様、自分が所有している土地とお隣さんとの「境界」をきちんと把握してますか?
普段の生活で隣地との境界をあまり意識していない人もいると思いますが、将来、土地を売ったり、有効活用したいと思った時には、必ず境界の把握が必要となります。もちろん、この境界は自分で勝手に決めることはできません。境界を決めるためには、通常、土地家屋調査士などの専門家に依頼し、隣地地権者などの利害関係者との立会いと同意を経て境界が決まります。自分が認識している境界境というものは実は他人の敷地の上だった・・・。ということも少なくありません。
驚くことに、皆様が把握されている登記簿に書かれた土地の面積(地積)は、明治時代の地租改正時に測量された地積が記載されていることも少なくなく、当時の著しく精度の欠いた技術で測定した面積が記載されてるのです。それから一度も測量をされずにいる土地が、全国に数多くあるのです。国もこれについては問題視しており、戦後から長年、予算を使って測量を実施していますが、GPSやドローンなど技術が飛躍的に進歩したこの世の中でも相手があることなので、なかなか進んでいないのが現状のようです。
では、境界がはっきりしていない。あるいは測量をしていないとどのような問題が生じるのでしょうか?特に地主さんのような土地資産家は固定資産税の課税証明書に記載されている面積、あるいは登記簿情報を鵜呑みにしてはいけません。

もし、あなたの土地が300坪ではなく、250坪しかなかったとしたら・・・。
もし、あなたの土地が300坪ではなく、350坪あったとしたら・・・。

やらなくてよい節税対策の代表格、アパート建築を進めれているかもしれません。
売却する際に思った価格で売れないかもしれません。
払わなくてよい固定資産税を払っているかもしれません。
相続税を多く払い過ぎてしまっているかもしれません。
平等に家族に相続したはずが不公平になっているかもしれません。

私の職業柄、日々これらは恐ろしいことに高い確率で目にしてしまいます。

境界を知ることはとても大切なこと

 測量をすることが目的ではありません。大切なのは土地本来の資産価値を確定することです。いわば土地を商品化しておくことが重要なのです。当然費用がともない境界を確定させる測量であれば40、50万円~。地主さんですと100万円以上に及ぶことがありますが、市街地であれば、やっておいて損をすることはありません。
不動産の相続対策としては、未だにアパート建てるか建てないか?のセールス話がはびこっているようですが、実は境界をはっきりさせておくことは地主様には相続対策の一つとしてとても大切な事だと思います。

『杭を残して悔いを残さず』

将来、相続が発生したとき、家族で争うことのないよう、かつ土地を分ける(分筆といいます。)のを容易にするため。また、相続税納税のため土地を売却する際に少しでも高く、スムーズに処分するため。そして適正に評価することで相続税を払い過ぎないようにするため。
残される家族のために早めに施しておいてはいかがでしょうか。


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